紹介を頼むときは、紹介者に「つなぐ義務」を負わせず、まず相手が紹介を望むか確かめてもらいます。
紹介したい理由と共有してよい情報を短く添え、断っても問題ないことを伝えましょう。連絡先や詳しい事情は、関係者の意向と共有範囲を確認してから扱います。

紹介者が判断できる依頼にする

交流会で話が合う人に出会うと、その人の知人にも相談したくなることがあります。一方、「誰か紹介してください」だけでは、紹介者が相手を選び、背景を説明し、日程まで調整するように感じるかもしれません。

依頼の前に、次の三点を一文ずつ整理します。

なぜ会いたいのか相談したいテーマと、相手に期待する役割を具体化する。取引や発注を前提にせず、情報交換など最初の目的を小さくする。
何をお願いするのか「まず紹介の可否を聞いてもらう」「了承があれば紹介文を転送してもらう」など、頼む行動を一つに絞る。
何を共有してよいのか氏名・会社名・相談内容・連絡先のうち、紹介者に伝えてよい情報を自分で明示する。相手側の情報は、確認されていないものを転送しない。

紹介は「可否の確認」と「情報共有」を分ける

  1. 紹介者に相談する:話したい理由と希望するつなぎ方を伝え、相手に確認してもらえるか尋ねる。
  2. 相手の意向を確かめてもらう:相手が会話や紹介を望まない場合はそこで止める。返事がないことを同意とみなさない。
  3. 共有範囲を決める:紹介が可能になったら、自分のどの情報を渡してよいかを伝える。連絡先を直接共有するか、紹介者を含む三者の短いメールにするかも選べる。
  4. 次の一歩を小さくする:「まず15分だけ情報交換」など、相手が可否を返しやすい提案にする。具体的な所要時間や方法は、実際に希望する場合だけ書く。

個人情報保護委員会のFAQは、個人データを第三者へ提供する場合の原則や例外、情報の種類・提供の態様による考え方を説明しています。ただし、名刺情報や紹介メッセージの個別の扱いが法律上どう評価されるかは状況によって異なります。この記事は法的助言ではありません。迷う場合は、必要な情報だけを扱い、社内の個人情報管理担当者や専門家へ確認してください。

紹介者へ最初に送る依頼文

以下は構成例です。括弧内を自分の状況に合わせて書き換え、相手に伝えてよい情報だけを残してください。

依頼文の例先日は「(交流会で話したテーマ)」についてお話しいただき、ありがとうございました。もしご負担でなければ、(相談したいテーマ)について情報交換できる方をご存じか、紹介の可否を確認していただけないでしょうか。取引のお願いではなく、まずは(希望する最初の接点)を考えています。相手の方が了承された場合に限り、私の(共有してよい情報)をお伝えください。難しければ、もちろん今回は見送ってください。

実在の人を指定する場合は、相手との関係性を紹介者が判断できるようにしつつ、いきなり電話番号やメールアドレスを求めない形にします。依頼を受けた人が本人へ確認できるよう、転送文も一緒に用意すると、紹介者が説明を作り直す手間を減らせます。

了承後に転送してもらう短い紹介文

下記は説明用の架空例です。登場する会社・人物・相談内容は実在の会員や紹介事例を示しません。また「共有に了承済み」という文言は、実際に双方へ確認できた場合だけ使ってください。

紹介文の例(相手のお名前)さん、(依頼者のお名前)さんをご紹介します。(依頼者)さんは(公開してよい事業テーマ)について、実務の情報交換ができる方を探しています。(相手)さんへのこの紹介文の共有について、双方から了承を得ています。ご関心があれば、お二人でやり取りを続けてください。今回は見送る場合は返信不要です。

紹介者が相手の反応を取りまとめる役にならないよう、紹介後の連絡は当事者同士で行う文面にします。相手が返信しない場合は、紹介者を通じて何度も催促せず、今回の接点は成立しなかったものとして扱います。

送信前の30秒チェック

紹介依頼の確認シート
確認すること自分への質問未整理なら
目的なぜこの人と話したいのか、一文で言えるか。「誰か」ではなく、相談テーマを先に絞る。
依頼内容紹介者に頼む行動は一つか。まず「紹介の可否を聞く」だけにする。
共有する情報自分が共有を認めた情報だけか。連絡先・詳細事情を文面から外す。
断りやすさ断られても関係を変えないと伝わるか。「難しければ今回は見送ってください」を添える。
紹介後紹介者へ追加調整を頼まずに済むか。紹介後は当事者同士で連絡する形にする。

紹介が難しいと言われたら

紹介者が断る理由を詳しく話す必要はありません。「承知しました。確認してくださってありがとうございます」と返し、別の人をすぐに探すよう重ねて頼まないのが無難です。相手の意向が分からないまま、本人の連絡先を教えてもらったり、直接連絡したりすることも避けましょう。

紹介が成立しなくても、相談テーマを公開情報で調べる、主催者が案内する公式な交流機会を確認するなど、自分で進められる次の行動はあります。特定の会の参加条件や最新の案内は、おもろい経営者会の公式ページで確認してください。

よくある質問

紹介を頼むとき、相手の連絡先も一緒に聞いてよいですか?

まず紹介者に、相手へ紹介の可否を確認してもらう段階と、連絡先を共有する段階を分ける方法があります。誰のどの情報を共有するかを明確にし、関係者の意向を確かめてから進めましょう。個人データの第三者提供に当たるかなど法的な判断は、状況により異なります。

紹介者に断られたら、理由を聞いたほうがよいですか?

理由を求めず、「承知しました。確認してくださってありがとうございます」と受け止めれば十分です。紹介は義務ではないため、断りやすい依頼にして、返答後に説得を重ねないようにします。

紹介文には何を書けばよいですか?

紹介を希望する理由、話したいテーマ、相手にお願いしたい次の一歩を短くまとめます。紹介者がそのまま転送できる文面にし、本人が了承した情報だけを含めてください。

参照先・確認日

依頼文と会話例は編集部作成の例です。実在する紹介・会員の体験談ではありません。個人情報保護法の適用可否や個別案件の法的判断を示すものではありません。

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